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れてきたが、実際には、各地上地球局が所有している通信チャンネルは8CH(KDDは5CH)のみである。これはそれぞれのGESを運営しているサービスプロバイダの経済的な理由とのことであった。
これに対し、B777にAESを2セット装備予定の航空会社があり、同時に10チャンネルの音声通信が出来ないとのコンプレインがあった。又、多くの航空機から8チャンネル以上の要求があった場合はどうするかとの質問に、優先順位扱いが機能するとのことであった。
(注:このような現状は、ATS通信に使用される機会が多くなればなるほど、AOC、AAC、APCが追い出されることを意味しており、由々しい事態が考えられる)
3)パソコンは何時から使える?(Q:ハネウエル提出)
PCの空地間の実験は、ファクシミリの実験と並行して、FAX/PC共通のモデムを検証することにあったが、一連の実験ではPCのチャンネル・デモジュレーダに問題があることが判明した。
結果は、

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目標値を達成するためには、地上回線の接続状況及びエコーとオーディオレベルの詳細調査が必要である。先ず、ファクシミリ関連事項を処理の上(96年末迄に)、PCサービスを正式に提供出来るのは97年第1四半期と考えているとのことであった。
4)AOC音声のアップリンク・プロセヂュアー?(Q:JAL提出)
?背景地上から航空機への呼出しはセキュリティの関係で発信規制がなされている。
?AOC音声通信に求められる用件は次の通りである:
(1)衛星の通信覆域、ログオンしているGESに関係なく、何れかのGES(サービスプロバイダ)にアクセスすれば、希望の航空機との通信設定が可能となること。
(2)その場合セキュリティが確保されること。
(3)料金の割増等が無いこと。
?Satellite Aircom(SITA)のサービス
これに対して、Satellite Aircom(SITA)は次の様な方法でサービスするとの回答があった。
(1)アクセスポイント
北米 サービス区域 AOR−W、POR、
欧州 サービス区域 AOR−E、IOR、
(2)接続方法
*航空機がどのサービス区域のどの衛星覆域にログオンしているかを推定し、オフィスにある一般の加入電話からアクセスポイントに電話する。
*アクセスボイントに接続され、接続確認卜ーンが返って来たら5桁の個人ID番号を入力する。(事前に登録の必要有り)
*lD確認トーンが返ってきたら航空機の電話番号「87S5AES−ID」を入力することにより、

 

 

 

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